2005年12月22日(最終更新日: 2006年03月14日 )
UAAG Test suitesの調査結果
95 Reader Version 6.0
注意
- この調査結果は、特定のユーザーエージェントがUser Agent Accessibility Guidelines(以下UAAG)の要件を満たしていると断言するものではなく、ユーザーエージェント開発者の同意を得てるわけではありません。
- この調査結果を、UAAGの要件を満たしているか否かの報告書として捉えないでください。
- 調査結果は、UAAG WGから新しい情報が出されたり、その必要がある場合はいつでも削除・変更される可能性があります。
- この調査結果を、ユーザーエージェントのアクセシビリティや技術のための標準リファレンスとして使用しないでください。
- この調査結果は、完全なものではなく、テストスーツやテスト結果の解釈によって変わる場合があります。
- UAAG Test Suitesの中で、テストファイルが正しく作成されておらず、テストが実行できないものがあったので、修正できるものに関しては修正し、その上でテストを実行した。また、本当にテストに合格しているかどうかわからないものもあったので、そのテストに関しても修正した。(修正したテストファイルを参照)
調査概要
- UA名称:95 Reader Version 6.0
- 略称:XPReader
- テスター: 安藤昌也
- Test Suite:UAAG 1.0 Test Suites for HTML 4.01
総合判定の見方
- C (Complete): The UA passes all tests for this checkpoint. (チェックポイントのテストに全て合格)
- AC (Almost Complete): The UA passes all tests but one. (殆ど全てのテストに合格)
- PI (Partial Implemented): The UA passes some tests. (いくつかのテストは合格)
- NI (Not Implemented): The UA passes no tests.(テストに不合格)
- NR (Not Rated): The reviewer did not or could not run this test. (テストを実行しなかった、または実行できない。テストファイルが正しく作成されていない、またはテストファイルがUAの機能を調査する目的とずれている。)
- NA (Not Applicable): The test does not apply to this tool.(テストに不合格になるのはInternet Explorer側の問題であり、UA側で対応すべき理由がない。)
チェックポイント毎の結果
Guideline1: Support input and output device-independent (AC)
- CP1.1:Full keyboard Access ⇒AC
-
アクセスキーは Altキーと共に使うので,OSや95Readerのショートカットとバッティングする場合は利用できない.
tab キーを用いて、ボタン、ラジオボタン、チェックボックス、インラインフレーム、フレーム、フレームセット、テキストエリア、input要素、リンクにフォーカスを移すことができる。
tabindex属性を無視して,ページの先頭から順にtabキーで移動する.
テキストを選択する機能は実装されていない。
リンクをアクティブにする際には、Enterキーを用いる。イベントハンドラに結びついた要素は操作できない。
文字を検索する場合は、IEの機能を用いることはできるが、音声フィードバックがないので実質的に機能しない.
- CP1.2:Activate Event Handlers ⇒PI
-
SELECT要素のonchange属性が働かない.それ以外の input要素、select要素のonchangeイベントは使える。
Onclickやondblclickイベントは使える.input要素、button要素、link要素、map要素、textarea要素のOnfocusイベント、Onblurイベントは、ほぼ実行できる。
- CP1.3:Provide text message ⇒C
-
secureでないフォームの送信は、IEの機能として,フォームを送信するときに警告が出るので,それを読むかどうかの話になる.
Guideline2: Ensure user access to all content (PI)
- CP2.1:Render content according to specification ⇒NA
-
スクリーンリーダーではなくIEの問題。
- CP2.2:Provide text view ⇒NA
スクリーンリーダーではなくIEの問題。
- CP2.3:Render conditional content ⇒PI
-
abbr要素、acronym要素のtitle属性値を読み上げることはできない。
area要素,img要素,input要素のalt属性を読み上げる.
IEがlongdesc属性をサポートしていないこともあり、読み上げることができない。
noscript要素やobject要素の代替テキストは、IEで表示されれば読み上げることができる。
table要素に関しては、scope属性で関連付けられているth要素とtd要素をセットにして読み上げることはできない。また、summary属性もサポートしていないため、読み上げることはできない。th要素に関しても、td要素と読み上げ方には変化がない。
img要素にtitle属性がある場合は、title属性値を読み上げる代わりに、alt属性値を読み上げなくなる。
map要素のtitle属性を読み上げることはできない。
IEは、Iframeをサポートしているため、それに関するチェックポイントはNot Applicableと評価した。
- CP2.4:Allow time independent interaction ⇒NI
-
時間制限を外す機能はない。
- CP2.5:Make captions, transcriptions,audio descriptions available⇒NA
- スクリーンリーダーではなくIEの問題。
- CP2.6:Respect synchronization cues ⇒NA
- チェックポイントの意味が良くわからない。
- CP2.7:Repair missing content ⇒PI
-
alt属性がないimg要素は,何も読まない.alt属性がないinput要素は,「プッシュボタン」とだけ読み上げる.
title属し得がないmap要素は何も読まない.
- CP2.8:No repair text ⇒C
-
alt属性がないimg要素は、何も読み上げずに無視する。
alt属性がないinput要素の場合は、repair textとして「プッシュボタン」とだけ読み上げる。
- CP2.9:Render conditional content automatically ⇒NA
-
スクリーンリーダーではなくIEの問題。
- CP2.10:Don't render text in unsupported writing system ⇒NI
-
サポートされていない言語でもIEでレンダリングされていれば、全て読み上げてしまう。
Guideline3: Allow configuation not to render some content that may reduce accessibility (AC)
- CP3.1:Toggle background images ⇒NA (C)
-
スクリーンリーダというよりIEの問題であるため、テストにパスするが結果としてはNAとした。
- CP3.2:Toggle audio,video,animated images ⇒NA (AC)
-
IEの機能でEscキーを使えば、アニメーション画像を停止できる。このチェックポイントは、スクリーンリーダというよりIEの問題であるため、NAとした。
- CP3.3:Toggle animated or blinking text ⇒NA
-
marqueeを止めることはできないが,読み上げることはできる.ただし,基本的に視覚系ブラウザであるIEの問題であるため、NAとした。
- CP3.4:Toggle scripts ⇒C
- IEでJavaScriptをオフにすれば数字は何も表示されない。
- CP3.5:Toggle automatic content retrieval ⇒NI
-
redirect、refreshしないようにIEを設定できない。
- CP3.6:Toggle images ⇒PI
-
img要素で指定されている画像は、インターネットオプションから非表示にすることができ、その場合は代替情報としてalt属性が表示される。但しこのやり方は推奨されていない。
IEでは、object要素で指定されている画像は、非表示にすることは出来ない。
Guideline4: Ensure user control of rendering (PI)
- CP4.1:Configure text scale ⇒C
IEの「表示」から「フォント」を選択すると、フォントサイズを5段階で調整できる。ただし、スクリーンリーダーには関係ないIE側のチェックポイントだと思われる。
- CP4.2:Configure font family ⇒PI
-
IEの機能であるけれども、テストファイルの全ての結果を満たしていないので結果はPartial implementedと評価した。
- CP4.3:Configure text colors ⇒NA(AC)
-
インターネットオプションの「全般」>「ユーザ補助」で「Webページで指定された色を使用しない」にし、同じく「全般」>「色」で「Windowsの色を 使用しない」に設定した後に「文字列」と「背景」の色を変更することで、文字列と背景色を任意の色に変えることができる。 この操作はIEの機能なのでNAとした。
- CP4.4:Slow multimedia ⇒NA
-
IEの機能としてできない。
- CP4.5:Start,stop,pause,and navigate multimedia ⇒NA
-
IEの機能としてできない。
- CP4.6:Do not obsucure captions ⇒NA
-
IEの機能としてできない。
- CP4.7:Global volume contorol ⇒C
-
全体のボリュームを変えることはできる.
- CP4.8:Independent volume control ⇒
- CP4.9:Configure synthesized speech rate ⇒C
-
読み上げる速さを設定できる。
- CP4.10:Configure synthesized speech volume ⇒C
-
読み上げのボリュームを設定できる。
- CP4.11:Configure synthesized speech characteristicsis ⇒C
-
男性,女性,ロボットの声に設定できる.
- CP4.12:Specific synthesized speech characteristics ()⇒
- CP4.13:Configure synthesized speech features ()⇒
- CP4.14:Choose style sheets ⇒AC
-
インターネットオプションから、制作者が提供するスタイルシートの代わりにユーザーのスタイルシートを使用するように設定することができる。
Guideline5: Ensure user control of user interface behavior (PI)
- CP5.1:No automatic content focus change ⇒NA
-
新しいウィンドウを開くと、フォーカスは新しいウィンドウに移る。ただし、これはIEの問題なのでNAとした。
- CP5.2:Keep viewport on top ⇒NI
-
フォーカスは最前面のポップアップウィンドウにあり、元のメインページにフォーカスは残らない。
- CP5.3:Manual viewport open only ⇒NI
-
IEの問題かもしれないが、リンクを選択すると新しいウィンドウがユーザーの意思に関係なく開く。
- CP5.4:Section and focus in viewport ⇒NI
-
ページ内リンクへのジャンプは実質的な使えない.
IEのページ内検索機能は使えるが、音声フィードバックがないため,実質的には機能しない.
- CP5.5:Confirm form submission ⇒PI
コンボボックスの選択はできるがページは移動しない.また,submitするときに確認を求められない.
Guideline6: Implement interoperable application programming interfaces (NA)
- CP6.1:Programmatic access to HTML/XML infoset ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.2:DOM access to HTML/XML content ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.3:Programmatic access to non-HTML/XML content ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.4:Programmatic access to information about renderd content ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.5:Programmatic operation of user agent user interface ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.6:Programmatic notification of changes ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.7:Conventional keyboard APIs ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.8:API chaacter encording ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.9:DOM access to CSS styke sheets ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
- CP6.10:Timely exchanges through APIs ⇒NA
-
スクリーンリーダーなので、ウェブ支援技術としては、他の支援技術と共存する必要はない。
Guideline7: Observe operationg environment conventions (C)
- CP7.1:Respect Focus and selection conventions ⇒C
-
OSの流儀に従って選択したり、コンテンツにフォーカスを当てたりしている。
- CP7.2:Respect input configuation conventions ⇒C
-
OSの流儀に従って入力できる。
- CP7.3:Respect operationg environment conventions ⇒C
-
インストール時に音声でも案内するなどの工夫はあるが、基本的にOSの流儀に従っている。
- CP7.4:Provide input configuation indications ⇒
- ?
Guideline8: Implement specifications that benefit accessibility (PI)
- CP8.1:Implement accessibility features⇒?
- CP8.2:Conform to specifications⇒PI
特に、アクセシビリティに関連する属性のサポートが十分ではない。
Guideline9: Provide navigation mechanisms (PI)
- CP9.1:Provide content focus⇒C
-
フォーカスは基本的にIEに依存している。
- CP9.2:Provide user interface focus⇒C
-
フォーカスは基本的にIEに依存している。
- CP9.3:Move content focus ⇒PI
-
Tabキーを用いて順番にフォーカスを移動し、Shift + Tabで逆の順番でフォーカスを移動することが出来る。しかし,イベントハンドラーのところのみ動作しない.
- CP9.4:Restore viewport state history⇒?
- CP9.5:No event on focus change ⇒NI
onchangeイベントでフックされたJavascriptを停止する手法はないが,停止したわけでもないのに変化がない.
- CP9.6:Show event handlers ⇒NI
-
ボタンにフォーカスを移動させると、「ONFOCUS」の画像が表示され、フォーカスを外すと「ONBLUR」の画像が表示されるだけ。
- CP9.7:Move content focus in reverse ⇒PI
-
Shift + tabで、逆の順番で実行可能な要素にフォーカスを移動することが出来る。ただし、イベントハンドラのところは駄目.
- CP9.8:Provide text search ⇒NI
-
IEのページ内検索機能は使えるが、音声フィードバックがないため事実上使えない.
- CP9.9:Allow structured navigation ⇒PI
-
Tabキーを用いてリンク、フォームのコントロールにフォーカスを移動でき、Shift + Tabキーで逆の順番にナビゲートすることが出来る。
h要素、li要素、caption要素、th要素だけを抽出して読み上げることはできない。
- CP9.10:Configure important element ⇒NI
-
重要な要素をユーザーが定義したりすることは出来ない。
Guideline10: Orient the user (PI)
- CP10.1:Associate table cells and headers ⇒PI
-
axis属性、abbr属性、summary属性を読み上げることはできない。
th要素のscope属性、あるいはth要素のid属性とtd要素のheaders属性で、見出しセルとデータセルが関連付けられていても、ソースコードの記述順序でセルの内容を順番に読み上げるだけで、各データセルを見出しセルとセットで読み上げることはできない。
- CP10.2:Hilight selection,content focus,enabled elements,visited links ⇒PI
- 基本的にIEの機能に関することであると考えることもできる。
- CP10.3:Single highlight configuation⇒NI
-
単独のハイライトを設定することは出来ない。
- CP10.4:Provide outline view ⇒NI
-
IEの問題かもしれないが、h要素やcaption要素を抽出して別画面でリスト表示する機能はない。
- CP10.5:Provide link information ⇒NI
-
title属性の中身は読むが,それがないとリンクを識別できない。
- CP10.6:Hilight current viewport ⇒NI
-
フォーカスのあるフレームをハイライトするかどうかは、IEの問題と考えることもできる。
- CP10.7:Indicate viewport position ⇒NI
-
内部リンクは実質的に使えない.
Guideline11: Allow configuation and customization (PI)
- CP11.1:Current user input configuation⇒
- CP11.2:Current author input configuation ⇒NI
-
accesskey一覧を表示できる機能はない。
- CP11.3:Allow override bindings⇒
- CP11.4:Single-key access ⇒PI
-
IEの機能だが、Escキーでアニメーション画像の動きを止めることはできる。
- CP11.5:Default input configuation ⇒AC
-
Tabキーを用いてリンクをナビゲートし、Enterキーでリンク先にジャンプできる。
Tabキーでは、Event Handler Enabled Elements を無視する。
IEのメニューバーの「フォント」から文字の大きさを大きくしたり小さくしたりすることができる。
IEのページ内検索機能は使えるが、検索結果の音声フィードバックがないので事実上使えない。
- CP11.6:User profiles⇒
- CP11.7:Tool bar configuation⇒
Guideline12: Provide accessible user agent documantation and help (AC)
- CP12.1:Provide acessible documentation ⇒C
-
HTML形式のドキュメントがない。
- CP12.2:Provide documentation of accessibility features ⇒
- CP12.3:Provide documantation of default bindings ⇒
- CP12.4:Provide documantation of changes between versions ⇒
- CP12.5:Provide dedicated accessibility section ⇒